インタビュー

『がんばれ、キラメキびと』 第11回 対談者 中嶋 沙織さん

シリーズでお送りしている、狩谷亮裕さんのインタビュー企画、
『がんばれ、キラメキびと』。
前向きに取り組む仲間の活動を紹介することで、一人でも多くの人たちを勇気づけられ
たらとの願いから始まった。

インタビュー11回目は、中嶋沙織さんとの対談を紹介する。

今回インタビューさせていただいたのは、一般事務を11年経験した後、EPI認定マスターエステティシャンとして活動、日本ホリスティックアロマライフ協会認定アドバイザーとしても活躍中の中嶋沙織さん。
「心とからだの健康を根元から考えるホリスティックでバランスの取れたライフスタイル」を提唱している。現在は自宅の一室を改築し、『癒し処~なかしま~エステ&アロマ部』を運営しながら、様々なワークショップも開催している。

2人のためにと学び始めたことが、やがて自分の救いにもなった
~出産が自分にも自然療法を取り入れる良いきっかけに~

狩谷
狩谷
どうしてエステを始めようと思ったのですか?
中嶋
中嶋
私の妹が、アレルギーのきつい人で。母はそんな妹のことを思い、食事面や重薬など色々試したのですが、結局最後は医師の力を頼ることになりました。妹は病院へ行ったり、ステロイドの薬を塗ったりするのを嫌って、大人になってからは自然療法を取り入れはじめました。

しかし湿疹が出たり、皮ふが赤くなったりと様々な症状が出たので母は驚き、受診を願うが、妹は自分に合うやり方を自分で調べたり、見聞きしたうえで、納得してやりたいという人だったので妹と母との間に意見の不一致からわだかまりができてしまいました。

中嶋
中嶋
どちらの気持ちも分かるので、当時一般事務職だった私は、そんな2人のために何かできることはないかと。そしてゆくゆくは自分や子どもたちのためにもなるなと思い、肌の勉強を始めることにしたんです。それがエステティシャンになったきっかけです
狩谷
狩谷
科学に頼るのではなく、エステや自然療法の方向に舵をおいたわけですね。
中嶋
中嶋
そうですね。色々学んだ知識の中で、妹に良さそうなものはシェアしてきました。妹もその間ずっと自分に一番合うものを探し続けていました。

私自身出産・育児と仕事をこなす中でだんだんと自分にかまう余裕がなくなり、精神的にもしんどくなり、日常生活も普通に過ごせない状態に・・・。
眠れなかったり、悪気は全然ないんだけれども、夫の些細な言葉にイライラしたり。子どもにはどんなことがあっても当たらないでおこうと心に決めていたのに、気づいたら自然と手を上げていたり…。

中嶋
中嶋
とにかく楽になりたい、子どもに当たりたくない、助けてほしいと願っていた時に、友人から自然療法とのご縁を頂いたんです。これがきっかけで自分のことを見つめ直したり、周囲のことでもそうですが、様々な出来ごとと向き合う時間が持てました。この経験を機に妹のことで自然療法は知識としては知っていたので、自分にも自然療法を取り入れることにしました。

今日の服もそうですが、衣類や食べ物など、身につけるものや体に入れるものを自然由来のものに変えていき、ライフスタイルも少しずつ見直しました。心と体の健康を全体でみる、いわゆるホリスティックライフスタイルを実践しました。

そうしているうちに、体調も回復し心も落ち着いて、それから後はどんなことが起こっても、割と落ち着いて対応できるようになってきました。私の中で身の回りの物事が好転し始めてきたんです。
その自然なものを取り入れる生活習慣を提唱している会社がMLMいわゆるネットワーク流通の会社でした。

変わる”ネットワーク”の印象。それでも変わらない人やものとのつながり
~激動の社会を生き抜くために…
「知り」「体験する」という武装を~

中嶋
中嶋
この会社では、心身の健康のためにとにかく製品の品質に並々ならぬ熱い思いがあり、その上で一番重要なのは生活習慣だと教えてくれる会社でした。製品はあくまでもサポートで。そこでまた新たに学ぶことが妹のアトピーにはもちろん、エステに来るお客様のお悩みにも広く対応できると確信しました。 
狩谷
狩谷
中嶋さんが選ばれた会社がMLMであるのは良いものを勧めたいという思いからであり、悪い会社ではないということは分かりました。けど中には”ネットワーク”(系)の会社からの売り込みとなると、うさんくさい・怪しいなぁと、それだけで疑いの目を向けられることもありますよね。
中嶋
中嶋
そうですね。昔と今とでは”ネットワーク”の環境も、言葉の持つ意味合いも違っているんですが。どうしても○○詐欺とか、マルチまがい商法とか、ねずみ算というネガティブな言葉だけが浸透していて、注意して!という印象が広がっていったのでは。それからITやデジタル化。ネットなどを上手く使いこなせない世代の人たちがその恐怖感情の部分を大きく捕らえて、「”ネットワーク”=怖いもの=詐欺」 みたいに印象だけが独り歩きしちゃっているのかなと。
中嶋
中嶋
でもデジタル化は時代の流れでどんどん進んでいっているし、生活に欠かせないものにまで浸透してきている。
私の子どもが大人になるころには、新しい仕事や、新しい”繋がり”の手段として、”ネットワーク”が当たり前になっているのではないかなと思います。
だからこそ親である私自身が先ずネットワークについて、もっと理解する必要性を感じています。
中嶋
中嶋
この会社と出会ったことで、以前より”ネットワーク”の中での人と人との繋がりも大切だと感じています。特にコロナがあって、リモートワークなどが認知されてきた今の仕事の在り方を考えると、こういう仕事のやり方もあるよという意味で、上手く”ネットワーク”を利用するのも現在の仕事のやり方の一つなのではないかなと思います。
そんな”ネットワーク”の力を借りて、自然療法をもっと広めたいと思うようになってきました。
中嶋
中嶋
私が取り扱うものは流通の過程で発生する中間マージンを一切、もしくはほとんど省いて、高品質で安全ながら最安値で手に入るものがほとんどです。それがMLM(マルチレベルマーケティング)という販売方法で、多くの人がそれをマルチまがい商法やねずみ講と同じだと思っているのですが、実は全くの別ものです。良いものを多くの人に知ってもらいたいのですが、組織に属していると難しいことも多く、それならと独立することを選びました。
狩谷
狩谷
昔は”ネットワーク”という言葉はあまり広まっておらず、今のこの言葉が持つイメージは、どちらかというと機械的になってきていますよね。

逆に今は、地域との繋がり というものが希薄になってきているという現状もあるということを考えると、”ネットワーク”という言葉自体は昔からあって、昔の『人や地域のつながり』という意味の”ネットワーク”と、今のデジタル化や便利、機械的というイメージの”ネットワーク”両方の共存が今、求められているのかなと。

中嶋
中嶋
ネットなどのモノに最初に触れるのは親で、子どもはそこから情報を得る。学校で教えてくれることには限度があります。だからこそまずは私がたくさん情報を得て、そこから自分や家族に合った方針を見つけるのが大事だと考えています。

親になった今だから分かるのは、親は興味のあることを自分で選択できるが、子どもは情報リテラシーの観点からも完全ではないし、その選択が子どもに合っているかもわからない。だからこそ、子どものためと押しつけるのではなく、いろんなことを幅広く『知っておく』ことが親や大人の責任かなと思います。

狩谷
狩谷
中嶋さんは、親子での体験を重視した交流会を開催されていますよね。
自分がやっていることや培った経験などをただ広めるだけでなく、「交流」を大切にされているのがすごい。
中嶋
中嶋
知るということは、不安に対して『武装』できるということ。親がその分野に対して知識をつけることで、同じような考えの人とつながることができる。

例えば、私の子どももアトピーを持っていますが、人から何かもらったりしたときや、娘が好きなコーラを飲みたいと言っても、ダメと言わずに飲ませます。これも私が勉強や仕事として使う中で得た自然療法の知識と自信があるから、娘のアトピーがひどくなっても、悪いものを体から排出する術を知っているからです。

だからコロナで世の中が騒がしくなってきても、最初のうちは得体が知れないなという意味で不安もありましたが、半年、一年と時間の経過とともに、「うちの子は、自然療法で免疫を高めているから大丈夫!と過度に不安になることはほぼありませんでした。

中嶋
中嶋
私もそうしてきたように、まずは親がその分野に対して知識をつけたうえで、子どもにも自分で選択できる知識を様々な体験を通して持ってもらいたいと考えています。

自然療法由来の石けん作りなど簡単なことから体験してもらい、興味を持ってもらう…。このような体験のプロセスの中で親子で広まっていけばいいなと思います。

この町を地域の人たちが集まる拠点にしていきたい
~仕事に就きにくい人も活躍できる。愛する岩代で助け合いのお手伝いができれば~

狩谷
狩谷
(インタビューさせていただくにあたり、インスタも拝見しましたが)ご主人も施術をされているとのことで…。
中嶋
中嶋
夫はどちらかというと整体やほぐし系で、2人は独立して個々にお客様を取ってきて活動しているという感じですね。

今は夫の母(私の義母)実家に住んでいるのですが、2人とも、「良い町だなぁ。もっとこの地の役に立ちたいな」とそれぞれが感じています。自然もあるし、人の暖かみも感じられるし。岩代っていうところが大好きなんです。

今後の目標としては、自宅サロンを地域の人が集まれる拠点にしていきたいです。お年寄りや学校帰りの子どもたちなど、地元の人の声がそこに常にあって、近隣の人たちが誰でも立ち寄れるような場所を作りたいです。もちろん、地元の人以外にも来てもらえる場所を目指しています。

中嶋
中嶋
子育てが大変だった時の経験から、自分が体験したような嫌な思いをしてほしくない。

そのために何かお手伝いできればという思いから、田辺にあるキッズパークにサポート会員として登録して子どもをお預かりするという取り組みも始めました。エステをやりながら、地域の助け合いのお手伝いができれば。

この場所へ来れば誰かがいる、見守られている、とホッとできるような場所をつくりたいです。

狩谷
狩谷
私が勤めている「ケアサポートかえる」で以前出会ったとき、大峰さんと一緒に自然環境についてもお話しされていました。
また大峰さんも、使われなくなった着物の生地を持って来てくれていました。
中嶋
中嶋
自然のものを使ったり、使われなくなったものを再利用したりというのは、自然環境にはもちろん、私たちの体内環境にも良い。
大峰さんが取り組んでいる着物の再利用は、廃棄量を減らし、再利用することで、体に良いものを作ることもできる。これもひとつのホリスティックスタイルなんです。

また違う面からの話しで言うと、「縫う」という仕事を提供することもできる。「縫う」という仕事を通じて縫い子さんを募集すれば、障がい者の雇用などにもつながる、と言っていました。そうすることで、仕事に就きにくい人も活躍できる。そんな場所や環境自体が増えればステキだなと共感し、大峰さんに私も技術を習っています。

狩谷
狩谷
まさに、今流行りの『SDGs』ですね。
私もインタビューを重ねていく中で、障がい者を雇用する側の立場の方とお話しさせていただけた機会もありましたが、その方も、「スキルや環境、こちら側の相手の本来の可能性を見抜く力ひとつで障がいを持っていても仕事に就けるようになる」と言っておられました。

自分に合う環境・人間関係・仕事の内容次第で活き活きと活躍できるポテンシャルはあると感じますよね。

中嶋
中嶋
能力や個性を活かせる場所があれば、自立のお手伝いができるということなのかなと。
『がんばれ、キラメキびと』 第8回 対談者 細田 幸平さんシリーズでお送りしている、狩谷亮裕さんのインタビュー企画。 『がんばれ、キラメキびと』 前向きに取り組む仲間の活動を紹介することで、...

障がいのある子どもの”何か”や”誰か”になりたい
~親も子も安心できるように、コミュニケーションを大切に~

中嶋
中嶋
普通に考えて、親は子どもより早く死にます。
私の家族にも障がいを持つ子はいて、私も家族のひとりとして色々と将来を考えます。身近にそういう人がない人は、接し方とかもどうすればいいか迷うじゃないですか。これまでの経験から、子どもが安心して生きていけるように『貯蓄』は残したいと思われているはずです。その解決にもネットワークがとても大きな力になると私は考えています。

変な話、「安心して死ねる」じゃないけど。私や家族に万が一のことがあっても、継続して入る収入やこの子の親以外とのつながりみたいなのは遺してるという、親の身としても安心材料になるというか。

狩谷
狩谷
安心材料…。確かにそうですね。
中嶋
中嶋
子どもをお預かりするという取り組みもやらせてもらって、他の子どもさんやその保護者と接している中で思うのは、特に障がいのある子どもの”何か”や”誰か”になりたいなということです。
狩谷
狩谷
というと?
中嶋
中嶋
障がいの有無にかかわらず、子を持つ親は、私がいなければ、この子をみる者がない。共働きなので働きに出たいけど、作業所などもどこもいっぱいで見てくれるところがない。もしくは安心して預けられない、という人が今は特に多いと思います。

そんな時に、ここに来れば、中嶋や近所の人がいてくれる。この場所なら安心して仕事にいけると感じてもらえれば。

お金の面でも同じで、この子に何かあった時に…と必死に貯めても、貯めるだけでは、すぐなくなる。税金に関する制度や詐欺などに対する対策・注意事項、株の投資のことなど様々ありますが、ここでも自分が「知っておく」ことが大事です。ネットワークビジネスに限らず、子供を残して逝く側の親にこそまず知識が必要で、そのうえで子どもも自分の手で管理・運用できる、そして何よりも安心できる地域のコミュニティが必要なのかなと思います。

狩谷
狩谷
ネットワークと人との共存ですね。
中嶋
中嶋
「ネットワーク」を正しく理解すること。それには伝える側のコミュニケーション力が必要になってきます。

ネットワークビジネスは、何もしなくても必ず儲かるというものではない。何よりも誰と一緒にやるのかが大切だと考えています。

人と人とのコミュニケーションの中で、そのことをきちんと伝えることが大切なんじゃないかなと思います。

これが私のLife Style
~原因を正さない限り、根本の治療は困難。医療と自然療法の両立がカギ~

狩谷
狩谷
最後に、中嶋さんのライフスタイルや大切にされている考え方などを教えてください。
中嶋
中嶋
まずは、セルフケアをしっかりする!
それでも結果が出なかったり、治りが悪かったりするときは、医療にも頼る。原因を正さない限り、本当の意味での治癒は困難です。だから、根っこの部分から治していきましょう。
現代医療を否定するというわけではなく、医療と自然療法の両立が大切ということですね。

自分のライフスタイルを正していけば、自然とクスリの量が減り、からだや心の乱れも少なくなってきます。お母さんが笑顔でいると家族ってとても穏やかになりませんか?それを実現するためにも日常的に自然由来のものを取り入れ、心身の健康を根っこから考え、バランスの取れたライフスタイルで過ごしていけるようにと考えています。先ずはその方法で”知る”ことから始める。そしてそれをまわりの方にも提供・推奨する事で元気になったよ、楽になったよと喜んで頂ければ幸せです。

狩谷
狩谷
本日はありがとうございました。
中嶋
中嶋
ありがとうございました。

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