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声フォントって?

皆さんはCoe Fontってご存知ですか?
実は私も、以前毎日テレビで紹介されているのをみて、
初めて知りました。
最初は亡くなる前に、大好きな人の声を
録音しておくのかなと思っていました。
しかしここで紹介されたのはまた別のものでした。
開発した方もこんな使い方があるのかとびっくりしたようです。
これより、ネットで紹介されているCoe Fontについて
抜粋した記事をご紹介します。

開発したのは東京工業大学2年生の早川尚吾(はやかわ・しょうご)さん(20)です。早川さんは一番の魅力は、『価格』と言い切ります。

(早川尚吾さん)
「1500円で出来たと思うんですけど、他の企業とかだと100万円とかなんですよ。
そうなると気軽に作れない。
それはフォントみたいなものではないなと思って」
字体に種類があるように、声もあれこれ選びたいという発想から、
価格を抑えて、手軽な品質なら500円で録音時間は15分、
最高品質でも1500円という設定です。
サイト上にはプロ野球解説者の藪恵壱さんや
ジャーナリストの田原聡一朗さんなど著名人を含む
5000種類以上のAI音声が公開されていて、
利用料を払えば誰でも使うことができます。

がん治療で声帯を摘出した女性…作成したAI音声で夫と会話

この「人格と個性」をもった自分だけのAI音声で
笑顔を取り戻した人がいました。
東京都内に住む酒井さん。
去年6月、がんの治療で声帯を摘出する手術を受けることになりました。
手術により酒井さんは声を失うことになります。
酒井さんは、声を失う前に「CoeFont」で
自分のAI音声を作りました。
そして、手術を受けて声を失った酒井さん。
退院後の去年8月にAI音声を使った夫との会話を動画で届けてくれました。

(酒井さん)「ミューちゃん(猫)の次の病院はいつだったかしら?」
(酒井さんの夫)「ミューはね、いつだったかな、この前(薬を)20日分もらったから」
(酒井さん)「薬がなくなるから忘れずに行かないとね」
(酒井さんの夫)「ああそうやね。それは気をつけんとあかんね」
(酒井さん)「がんで声を失うとわかった時、本当に絶望の淵に追いやられました。
でも実際に声を失っても会話ができているので本当に救われました」

「CoeFont」を開発した大学生・早川さんもまったく想像していなかった使われ方だったと言います。

(早川尚吾さん)
「めちゃくちゃ嬉しいですね。こういう使われ方がされるとは思っていなかったんですけど、開発頑張ります」

これを受けて「CoeFont」は声帯の摘出手術を受ける患者らに無償提供。
半年で約200人の利用や問い合わせがありました。
3月に新たに手足や舌など体の筋肉がやせていく
難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者にも無償提供することを決めました。
「『CoeFont』みたいなものがあれば今までと同じ声で、
自分も家族も変わらない日常が過ごせるんですよ。
ALSの人も声帯摘出者の人も暮らせるような社会をつくっていきたい」

以上はネットの記事より引用させていただきました。
早川さんが考えていた使い方とは全く別の使われ方でしたが、
すぐに反応して対応できるようにする、
その柔軟性と対応力の速さに感動しました。
早川さんのCoe Fontがたくさんの方々に知ってもらえればと
強く願っています。