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自宅で暮らすことは生きる希望

今朝の『おはよう日本』7時台の放送の中で、”重度訪問介護ヘルパー不足真剣”王手介護事業所が訪問以来の7割を断るところも… という特集が流れました。


私も以前通学制の私立奈良大学に入学するにあたり、現地の『ケアステーション奈良』を利用したことがあるのですが、そこと、地元へ帰って来てからのヘルパーの体制やサポート。もろもろの違いに衝撃を受けました。
まず、上記記事にあるような、自宅で家族・親類やヘルパー等の支援・ケアを受けながら生活したい!あるいは、障がいの種類や重度によりホームなどには「ウチではちょっと…」と断られ、自宅で生活せざるを得ない。このような場合。ここ和歌山では

・そもそも夜間対応のヘルパー及びその事業所がない
・すでにどこの事業所も以前から契約している利用者で手いっぱいで、(利用需要はたくさんあるにもかかわらず)新規の受け入れや、利用者の容態の急変など。真に必要なのに助けを受けられない。
・何かあったら、ヘルパーよりも先に相談員(利用者が65歳以上の場合はケアマネジャー)に連絡を。そこから私たちがヘルパー等に連絡する。とは言うし、システム上そうなってはいるけれど、相談員(ケアマネジャー)や多くのヘルパー事業所は土日・祝は休み平日も午後6時前後には音信不通になる。で急な有事の連絡先が閉ざされている。
・そのため、健常者である家族や親類に過度に負担がかかり、思うように仕事も出来ず、金銭的・家庭財政的に圧迫され、生活に余裕がなくなる
・(例えば息子・娘が大阪など)遠方で、頼れる身寄りがおらず1人暮らしの障がい者/高齢者の場合は、それすら叶わない…。

・(余談)a,b型の就労施設やグループホームなどで生活している方も多いが、そのような人はもともと収入が少なく、役所の決めた「支給決定時間」の中でしか実質的にサービス利用ができず、給料(工賃)も一般の最低賃金に比べると安いため、やはり生活が圧迫される。
・在宅(リモート)で”仕事”をしようにも、日常生活の場がグループホームの方の場合は、グループホームで生活すること自体が”福祉サービスの一環”のため、例えば、就労継続支援施設立ち上げ・運営に関するコンサルティング業務 を仕事としている一般の会社に就職し、経済的自立や生活の足しにしたくても、グループホーム内で”一般の仕事”をすること自体がグレーゾーンで、前例がないことのため既存のホーム等はそれを渋る。結局、安いお金と限られたサービス受給時間の中で苦しみながらやりくりしていく負のループから抜け出せない

とざっと挙げただけでも問題点だらけなのです。
退職等によるヘルパーの不足や、質の担保をどうするか?は全国共通のようですが、私がお世話になった『ケアステーション奈良』さんでは、必ず○○さんにつながる仕事用の個人電話を少なくとも3人には持たせ、もし連絡が掛かってきた時に自分が休みで出社していないのなら、すぐに出勤している他のメンバーに連絡を取り、早急に家に向かう。という体制が完備されており、もちろん夜間でも誰かには必ずつながる。そして誰が支援に入っても、質が高く、情報の共有も◎と。利用者側としては安心・安全で、常に身を任せられました。
それ以来、私は、地元和歌山(私が住む日高郡域は特に)に『和歌山版ケアステーション奈良をつくる!!』ことを叶えたいという野望=強い想いを持っています。

話を戻しますが、こちらのニュースでは、ヘルパーの常態的な不足を解消するべく、1人の顧客=利用者の情報や状況を1事業所だけで抱え込まず、複数の事業所で共有し、有事や急なできごとにも対応できるようにする というソリューションを出していました。
私の地元、和歌山(特に御坊・日高郡域)でも、このような利用者やその周りの家族等のSOSを逃さず、的確に対応できる”支援の輪”が広がっていく事を私自身、当事者の1人として強く願いますし、COSMO ROSEとしても普及・啓発含め、このような活動の一助をしていきたいと考えています。