「つぶやき広場」

時の重さ

父が入院、手術をして1ヶ月。
コロナ禍もあり2年ぶりに実家へ帰った。

病気を乗り越えて、父は元気そうだ。
母は父を支えて、ふたりで理容室を営んでいる。
仕事に生きがいを感じて頑張っている。

ふたりの姿を見ていると、
とても頼もしく感じ、誇りに思う。
その反面、少し痩せたよな、
年取ったよなぁと思ってしまう。
2年という時間の重さを実感した。

この2年間、私に出来た事がもっとあったんじゃないか。

ひとり、部屋へ入ると小学生の頃の
私が書いた作文や物語が置いてあった。
私と妹と従兄弟の徹ちゃんが登場する物語、
『ぼくは世界のてっちゃんマン』。
挿絵も描いてあった。

懐かしいなぁと読んでいくと面白くて、あったかくて
笑って笑って知らない間に泣いていた。
両親はよく本を読んでくれた。
動物園、水族館、美術館、映画館、
自然の中へもよく連れていってくれた。
これから恩返ししていくからね、
お父さん、お母さんありがとう。
ありがとう。